冷えは万病のもと!冷えの原因と対策
体の冷えに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?冷えというと寒くなってから悩むものと思われがちなのですが、最近では暖かい時期や暑い時期でも冷えに悩まされているという方が増えています。一般的にも「冷えは万病のもと」と言われており、実際に放置しておくとさまざまな症状を引き起こします。
ここでは、冷えが起こす症状はもちろん、冷えの原因と対策についてご紹介していきたいと思います。
冷えが起こすさまざまな症状
冷えというと、ただ単に体が冷えるだけと思っている方もいるかもしれません。しかしながら、冷えが引き起こすのは体の冷えだけではないのです。
冷えの原因については後ほど詳しくお話ししますが、基本的に冷えというのは血流の悪化によって起こるものです。
ご存知のように血液というのは全身をくまなく巡っていますし、それによって人間の体は新陳代謝をおこない、健康を維持しています。血流が悪化すると、本来であれば隅々にまで行き渡るはずの血液が十分に行き届かなくなってしまいます。
その結果、さまざまな症状が起こるようになるのです。
例えば、抜け毛や薄毛の問題です。抜け毛や薄毛の問題というのは一般的には遺伝の問題と考えられがちなのですが、実は血流の悪化から起こっていることもあります。
もともと頭というのは体の末端です。「末端冷え性」という言葉があるように、体の末端というのはもともと冷えやすいもので、血液が行き渡りにくいところでもあるのです。それでなくとも血液が行き渡りにくいのに、血流が悪化すると余計に血液が行き届かなくなってしまいます。
血液というのは細胞に必要な栄養や酸素を運んでくれる役割を担っているのですが、血流が悪化することによって十分な栄養や酸素が細胞に届かなくなってしまうのです。その結果、抜け毛や薄毛といった問題が発生するということもあるのです。
要は、毛髪が健康に育っていくだけの栄養や酸素を受け取ることができなくなってしまうのです。
例として抜け毛や薄毛を挙げましたが、冷えによってこれと同じようなことが全身で起こるようになります。
十分な栄養や酸素を受け取ることができず、新陳代謝が低下し、肌トラブルが起こるようになるということもありますし、内臓の機能が低下してしまうということもあります。女性の場合には、冷えから生理不順などが起こることも少なくありません。
他にも頭痛や肩こり、腰痛、むくみなどさまざまな症状が冷えによって引き起こされることになります。人間の体というのは新陳代謝によって成り立っているのですから、血流が悪化し、体が冷えることによって全身にさまざまな症状が出るようになるのです。
食生活から見る冷えの原因と対策
冷えの原因なのですが、まずは食生活から見ていきましょう。食生活といってもいろいろなパターンが考えられます。
例えば、普通に食事をしているものの栄養不足になっているパターンです。
もともと現代人は、栄養不足になりやすいと言われています。というのも、昔と比べると食材に含まれている栄養が少なくなっているのです。そのため、昔と同じような食生活をしていても十分な栄養がとれているとは限らないのです。
血流の悪化というのは、単純に血液が少なくなっているから起こることもあります。血液を作り出すのに十分な栄養がとれていない場合には、栄養不足から血流の悪化が起こり、そこから冷えが発生していることもあるのです。
また、体を冷やすようなものばかりを食べたり飲んだりしているというパターンも考えられます。例えば、食事の際に野菜を摂取するためにサラダを用意するという方も多いでしょうが、サラダは体を冷やすと言われています。他にも飲み物は常に冷やしておくといったことをしていれば、やはり体は冷えてしまうものです。
あと、女性の場合にはダイエットによる食事制限で冷えが起こることもあります。女性のダイエットとなってくると、食事の量を極端に減らして、グリーンスムージーなどを飲むといった形のものが多くなるのではないでしょうか?
栄養不足で血流の悪化が起こってしまいますし、グリーンスムージーなどはまさに体を冷やすものです。
食生活から冷えを対策するのであれば、大前提となってくるのは栄養バランスのとれた食事です。栄養バランスのとれた食事を心がけて、その上で体を温めるようなものを取り入れていきましょう。温かい料理や飲み物を選ぶのはもちろん、根菜類など体を温めてくれる食材を取り入れることも大切です。
運動から見る冷えの原因と対策
現代人は慢性的な運動不足であるという話はちょっと前からよく言われていることなのですが、実は運動不足から冷えが起こることもあります。
運動をした後で、体が熱くなる感じというのは誰もが経験したことのあるものかと思います。
これは運動することによって筋肉を動かすことになり、それによって血流がよくなっていくからです。普段はあまり意識することがないかもしれませんが、筋肉というのはポンプの役割を担っています。
筋肉を伸び縮みさせることによって、血液をより循環させることができるのです。
特に、現代人というのはデスクワークが多い傾向にあります。
デスクワークではないにしても、立ちっぱなしの時間が長いという方も多いのではないでしょうか?長時間同じ姿勢でいれば、当然、血流も悪化してしまいます。
その上、運動する機会が少なくなっていれば、血流が改善するわけがないのです。
運動して血液を全身に循環させるということは、思っている以上に大切なことなのです。
また、運動をしないことによって筋肉量が低下するため、そこから冷えにつながっていることもあります。もともと冷え性というのは男性よりも女性に多いと言われています。これは男性よりも女性のほうが体が小さいからという部分もあるのですが、女性のほうが筋肉量が少ないからという理由もあるのです。
運動から冷えが来ている場合、対策は簡単です。というのも、運動する習慣をつけていけばいいのです。体を動かすことはもちろんですが、筋肉量の低下も避けたいところですので、筋力アップが期待できるようなトレーニングを取り入れていきたいものです。
簡単なストレッチやラジオ体操でもいいので、まずは体を動かすということを習慣化させていきましょう。実際に始めてみると、なかなか楽しいものです。
ストレスから見る冷えの原因と対策
冷えと同じようにストレスも万病のもとだと言われています。
実はこのストレスが冷えを引き起こしていることもあるのです。
ストレスというのは目には見えないものでも、確実に心身に影響を及ぼしてくるものです。甘く見ないことです。
ストレスがなぜ冷えに関係してくるのかというと、それは筋肉を緊張させてしまうからです。例えばですが、仕事で失敗して怒られているとします。
怒られているときというのは、誰もがストレスを感じるシーンです。
怒られているそのときにはあまり意識していないでしょうが、改めて考えてみると怒られているときには体が硬直していたという方も多いのではないでしょうか?体が硬直とまではいかなくとも、こぶしを痛いくらいにぎゅっと握って力んでいたという方は多いでしょう。
このように、人間はストレスを感じたときに筋肉を緊張させてしまうのです。
筋肉が緊張状態になると、言うまでもなく筋肉は硬くなります。
当然、筋肉にも血管が通っているわけなのですが、硬くなった筋肉ではスムーズに血液が流れなくなってしまいます。ストレス社会と呼ばれる今の時代ですから、毎日のようにストレスを感じている方がほとんどでしょうし、そうなってくると毎日のように筋肉を緊張させていることになります。
その結果、血流が悪化し、冷えが起こるというわけです。
ストレスからの冷えの場合、これはシンプルにストレスを解消させていくしかありません。自分なりのストレス解消法を見つけて、こまめにストレスを発散させていきましょう。ちなみに、ストレス解消法としては運動がおすすめです。
あまりそういう意識はないかもしれませんが、運動というのはそれだけで立派なストレス解消法になります。運動不足も同時に解消することができますので、冷え対策としては特におすすめできる方法なのです。
物理的な冷えから見る原因と対策
物理的な冷えというのは、具体的に言うと冬の寒い日の外気や夏のクーラーの風といったものが挙げられます。要は、直接的に体が冷やされることによって体の冷えが起こっているというケースです。この場合、原因は言うまでもありません。
対策としては、やはり衣類で物理的な冷えをガードすることです。
冬の寒い日であればしっかりと着こむことが大切ですし、夏のクーラーであれば直接風が当たらない場所に移動し、何かを羽織るようにしましょう。
ちなみに、冷えをガードするための衣類でも体に食い込むような窮屈なものは避けておいたほうがいいでしょう。逆に体が圧迫されてしまって、余計に血流が悪化し、冷えを招いてしまう可能性があるのです。
その点は注意しておきたいところです。